■カウンセラー
世間には自分には何の力も能力も無いのに、先生や師匠と呼ばれ喜んでいる輩がいる。 虎の威を借りた狐である。
先日の相談者はその狐に騙されて家族を苦しめている夫。その妻だった。 妻は来店するなり大声で泣いた。 理由を尋ねると、夫が会社を辞め画家になると言っている。 夫は絵を描くのが趣味だが作品は見たことが無い。年齢も40近い。 会社員だった夫が○○カウンセリングに言って「あなた画家になるといい。」と良いとアドバイスされたらしい。 「その言葉を聞いた夫は感動し○○カウンセラーを信望するようになった。 それからというもの家に給料を入れず、○○カウンセラーという人の付き人をしている。」と彼女は言った。
まだ、会社は休職中だから何とかしたい。助けて欲しい。というのが相談内容だった。 そのカウンセラーには上に師匠がいるという。 師匠は少し名前の知られた人らしい。 長崎の男性カウンセラーには何の知識も力も無い。 ただの受け売りなのだ。 彼女が言うにはそのカウンセラー自身も離婚寸前という。
一度の人生だから自分の思う生き方をしなさい。 私も同感である。 ただ、自分の言動によって自身を取り巻く人達(この場合家族)を不幸にして良いはずが無い。
「自分の為に生きる。」これは素晴らしい教えだと思う。 しかし、それは彼女の夫が独身だった場合通用する話である。 家族を持った以上、社会にお世話になって生きている以上。 どこかで欲を抑えることも大事だと私は思う。
わたしがカウンセラーなら彼女の夫に家族を追い込んではいけない。と諭すだろう。 ○○カウンセラーは自己の欲(承認欲求)を満たしているに過ぎない。 自分に能力があるから付き人がいる。と錯覚しているのである わたしはそんな人間が大嫌いである。 彼女はもう3回来ている。
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